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超破格・最新機能満載 BT+LEオーディオトランスミッター / TEBE Transmitter 徹底レビュー!

イヤホン

格安だけど、結構いろいろ頑張(ろうとして)いる(ように見受けられる)トランスミッター試してみました!

まずですね、劇的に安いんですよ。

手前どもでもこれまで何点か最新のBluetoothトランスミッターを紹介してまいりました。そんな中でも人気があったり新しめのものの価格を調べてみると。。。Aliexpressでの価格比較ですが、人気のFIIO BT11が大体$60前後、先日ご紹介した安いEppfun AK3040Pro Ultraが$40前後、FIIOと人気を二分するCreative BT-W6は直販のみなので定価8,000円(約$53)ってな感じで、大体50ドル前後ってのが相場のようなんですけど、今回ご紹介する商品ってのが機能的にはこれらの人気トランスミッターに引けを取らないのに、その価格はなんと$16強(約2,300円)っていう、相場の半額以下というか30%程の値段なんです。。。

商品名は、、、わかりませんw

標題の通り、商品名はわかりません会社名もしくはブランド名は『TEBE』だと思います。画像にロゴがあるので。でもこの『TEBE』ってのを、Google/ChatGPT/Gemini/Claude/DeepSeek… 総力を使って探っても実態が見つからないんですよね。以前からAliexpress界隈は覗いていたのでこの『TEBE』ってのは以前は見たことなかったので最近出てきたはずなのですが、よくわからない。その割には製品ラインナップが結構充実しているので、恐らく今まではOEMメーカーとして陰で支えてきたけれど、「自社ブランドで頑張っちゃおうかな!」的な展開のような気がするんですよね。

製品名にしても、販売ページ、製品パッケージ、製品自体、説明書、、、どれにも明示してはなく、唯一パッケージのバーコードともに管理番号(製品コード)的な表記で『LE1001』と記載があったので、便宜上今回は『TEBE LE1001』と呼ばせていただこうかと思います。日本のこういった製品に名称がないってあり得ないんですけど、中華あるあるなんですよね。。。

TEBE LE1001 スペック紹介

ただ格安であっても機能が少なかったり前世代スペックだったりしたら格安でも使用がないってことだと思うんですが、これ結構ライバルたちにタメはれる最新スペック対応なんですよ。

  • Bluetoothバージョン: v5.4
  • SoC: Qualcomm QCC3086
  • プロトコル: A2DP、HFP、AVRCP、LE オーディオ、AURACAST
  • 対応コーデック: SBC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Lossless/aptX Adaptive/LC3
  • 動作周波数: 2.402GHZ-2.480GHZ
  • 周波数応答: 100HZ-20kHz
  • 信号対雑音比: >90dB
  • 作動距離: 10M
  • AURACAST/ブロードキャスト用: 複数のデバイスの同時リスニングをサポート
  • 通話対応(Auracast接続時除く)
  • BT+LE / Auracast モード切替トグル搭載
  • コーデック切り替え 物理ボタン搭載
  • コーデック判別はLCD色判別
  • などなど

コーデックでAAC/LDACには対応していませんが、これは価格との折り合いの末だと思います。それいがいだと昨今人気のトランスミッターと遜色ないスペックだと思います。SoCこそ最新の最新ではないものの旧世代と呼ぶこともできない十分なSoCを採用していると思います。

繰り返します。それで値段が1/3。映画鑑賞一本以上-CD 1枚購入未満の約2,300円(税込・送料無料)です。。。 なんだそれ? ですよね。

オープン・ザ・ボックス

操作性等の説明は後程としつつ、まずは外観チェックです。

トランプ程の紙製の箱に文字はいろいろ書いてありますが、製品名は見当たりません。 また例の『郵便局マーク』はない(技適取得されていない)ので、日本での通常使用には許可申請が必要です。本体には2つの物理スイッチが付いています。上の写真右の本体下部にスライド式のトグルスイッチが付いているのが見えるかと思いますが、ここで『BTorLE | Auracast』の切り替えを行います本体表面の『U』字のところがコーデック切り替えボタンとなっており、そのボタンと本体の隙間からLCDの光が漏れ見えてそこで接続コーデックを判別することとなります。

付属品は説明書とUSB-A切替器のみというシンプルな内容です。中国語と英語の説明文のみです。FIIO BT11とCreative BT-W6との大きさ比較です。真ん中が今回のTEBE LE1001。同じ縦型のBT-W6より一回り大きく、BT11とは容積的には同じくらいといったところでしょうか。重さはみな同じようなもので軽いプラスチッキーな外装です。

お待たせしました、接続試験です!

始めにお断り申し上げます。今回AURACASTでの接続実験は行っておりませんBT/LEのみで接続を試しております。ご容赦ください。

aptX Lossless接続代表として、以前から都度都度ご紹介させていただいているvivo TWS 4 HiFiを。 LE audio接続代表として、当方の中で接続成功例の高いRedmi Buds 5 Proを用意させていただきました。

まず前述の通り、トグルスライドで”BT/LE”モードに設定します。 接続実績がなければここで自動ペアリングになりますが、ここでBT11やBT-W6よりも直観的な『接続プロトコルの選択』ができるってのがミソ。もう一つの物理ボタン『U』字ボタンを2秒長押しすることで『Bluetooth接続』モードにするか、『LE audio接続』モードにするかを任意で選択することができます。トランスミッターによってはLE audio対応受信機(イヤホン等)だとLE audio有線で接続するという機種が多い中、自分の意志でBT ClassicにするかLE audioにするか選べるというのは非常にユーザー目線で良いと思います。

まず上記設定を準備しつつ、先に”Redmi Buds 5 Pro”でLE audio接続から実験開始です。『U』字ボタン長押しで『赤青の”早い”点滅』でLE audio接続モードにしつつ、イヤホンをペアリングさせてみます。ほどなくして双方のLCDの点滅が止まって接続されたようです。

さらに、その後『U』字ボタンを短くクリックすることで接続コーデック(接続モード)を任意で変更させることができるのがこの商品のGoodポイントです。LE audioの場合は低遅延優先接続にするか、高音質接続にするかをここで選べます。実際『U』字をクリックすることで本体LCDが緑と白に変化してモードが変わったことがわかります。音は緑の低遅延モードだと遅延確認Webサイトで確認しても遅延は全く感じず、白の高音質モードだとあきらかに低遅延モードで感じた音のスカスカさがとれてマイルドな聴きやすい音に変化しました。さすがに他のハイレゾコーデックには音質のリッチさでは及ばないものの、この高音質モードで遅延確認サイトを見てもさほど遅延は感じなかったので低遅延と高音質の良きバランスというのがLE audioの高音質モードなのかもしれません。

次に“vivo TWS 4 HiFi”を使ってBluetooth Classicでの接続です。このイヤホンはaptX Lossless対応イヤホンなのでLosslessモードで接続できるかがキモになるかと思います。 先ほどと同じように『U』字ボタン長押しして今度は『赤青の”遅い”点滅』にしてでBluetooth Classic接続モードにします。同様にほどなくして双方のLCDの点滅が止まって接続されました。この時のLCDの色は『青』、つまり普通のaptXでの接続のようです。

同じように『U』字ボタンを短くクリックすることで接続コーデックを任意で変更させてみます。 青 → 赤 → 白、この3色でのローテーションとなりました。つまり aptX → aptX Lossless → aptX adaptive 48/24 での接続となり、見事aptX Lossless接続ができました。今回はPCにドングルを接続してでの実験のため、外出先での接続安定性などまでは図れませんでしたが『aptX Losslessでもブツブツ途切れることはあまり感じなかった』ので、接続安定性もそう悪くはないのかもしれません。

まとめと感想

さて、いかがでしょうか? 今まで割といいことばかり書いてきましたが、もちろん不満な点も見当たります。例えば少し遠くの部屋に行くと切れやすかったように感じることが多く、接続可能距離はさほど良くないのかもしれません。またそのあとの再接続もスムースにシームレスに、、、ってことはなくしばらく時間がかかったりしたので、そういった詰めの甘さが低価格の犠牲になっているのかもしれません。また『U』字ボタンでBT/LEの切り替え(二度押し)とコーデックの切り替え(一度押し)という似たようなボタンタッチでボタンを共有するため、「コーデックを切り替えたいだけなのに、LE audioでペアリング始めちゃったよ!」ということが何度かあったため、ペアリングが同じボタンで簡単にできちゃうってのは良し悪しなんだと思いました。この場合初めから全部ペアリングやり直しになることもあったりして、、、

“vivo TWS 4 HiFi”で96/24接続(赤色)接続にならなかったのも気になりました。48/24のadaptiveとLosslessでは接続できたので、Lossless優先とかいう仕様なのかな?でも任意でコーデック選べる機能で、選べないコーデックが出てくるのってもどかしい、、、

といいつつ他の30%の価格でかなりのことができるということ。今回実験できなかったけれどAuracastによるブロード配信なんかもできてこの価格だったらおつりが来ちゃうくらいなのかも。。。 とにかく特にFIIO BT11で出来ない『本体操作』と『BT/LE任意選択』とかができちゃう物理ボタンの存在が大きいですね。もう少し操作系のスマートな流れを見極めていこうかと思います。

ということで、今回はここまで。それでは!


技適マークがない無線通信機器を日本国内で使うと電波法違反になる恐れがあります。特例制度(技適未取得機器を用いた実験等の特例制度)を利用し、ウェブサイトでのレビューや実験・試験・調査によるものが対象であることを明示した上で総務省に届出をすることによって合法的に技適マークがない無線通信機器を使うことができます。ご注意ください。

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