昨今巷で主流の座をつかみつつある「耳を塞がない」オープンタイプワイヤレスイヤホン(OWS)数種類を横櫛で比較レビューする企画を進行中。今回はその比較対象の製品の中からBose Ultra Open Earbuds (BUOE)をショートレビューします。
ウワサの高音質「イヤーカフ型」OWSの新色を緊急入手
かなりの出遅れ感は否めないがw BOSEのイヤーカフ型オープンイヤホンBose Ultra Open Earbuds (BUOE)の珍しい色を中国サイトで見つけ、独身の日セールだったことも相まって思い切って購入いたしました。Huawei Freeclipをも上回る高音質という評判が後押しに。少し色々あってレビューが遅れているうちに日本でも新色が発売されることを聞き、何の珍しさもなくなったけれど、これを機に手元にあるオープンタイプのイヤホンを比較してみよう!という気になり、その前準備として簡単にレビューさせていただきます。
あれ? 色が違う?? でも、アガる色、アガる佇まい
日本で発表になったのは「カーボンブルー」という色。私が中国で買ったのが「暗月蓝」という色。英語名は「Lunar Blue」だそうです。同じブルーで響きとして似ているっちゃ似ているけど、実は違う色でした。日本の新色は淡く鮮やかなブルー。私の所に届いたのは落ち着いた濃いネイビー調。結果日本発売の新色ラインアップには私が買ったものは入っておりませんでしたが、双方とも甲乙つけがたい非常に良き色かなと思います。
実際に撮影した画像がこちら。公式画像よりは背の部分が光沢になっています。
誤解していました、BOSEさん
実は発表当初から気になっていたBUOEですが、購入に至らなかったのは一つのイメージがあったからです。「堅そう」 音のことではなく、モノとしての触感のイメージです。というのもこの手のイヤーカフタイプのさきがけでもあったambieを所有していたのですが、考え方としては画期的であったambieの弱点が、「堅くて耳が痛くなる」ことでした。割と人より少し耳が大きめなのか、このambieの痛さが結構トラウマっていて、このBOSEの佇まいからくる「堅さ」に食指が動かなかったというのが理由でした。・・・・・誤解でした。 以下の動画のようにBOUEは物腰柔らかに耳にまかれるんです、ホントは。
なんかぱっと見の堅牢さというかがっちり感がこんなに柔らかくなるとは。。。 実際耳につけても堅さなんかまったく感じません。ambieより格段に優しく、Huaweiよりもしっかりと耳に吸い付く感じです。
試聴レビュー&雑感
試聴レビューはこれまでも多くの方がシェアされているので深くは踏み込みませんが、やはりBOSEらしくこの手のオープンタイプでさえも低音を攻めようとしている気概が感じられます。ただそれでも足りない場合(私もそうでしたが)アプリのEQで低音増強を調整すればそれなりに納得感ある仕上がりになります。接続コーデックもあまり宣伝していませんがQualcomm Snapdragon Sound対応で当方のXiaomi 14 UltraとはaptX Losslessで接続されます。
またこの製品の目玉の一つでもある「イマーシブオーディオ」(空間オーディオ)は常時オンにしておいてもよいような仕上がりです。つまりあまり機械的なやりすぎ感がないほどに奥行き感を演出しつつ、ちゃんと歩いているときなど左右に顔がぶれても音があっちこっちに行かないようにするモードも搭載されていて安心です。それがないと実質使いませんしね。
あと個人的に◎二重丸なのはボタンがクリッカブルな物理ボタンであること。TWSやOWS使っていてクリックやタップがうまくいかなくてイラついたり、たたくと耳の軟骨が痛くなったりして結構不快なことが多いけど、このBUOEは下図の丸い物理ボタンを上から押すことでクリックになる。これ非常に快適。痛くないしほぼ百発百中。物理ボタンしか勝たん!て感じです。
まとめ
冒頭で申し上げた通り、今回はオープンタイプワイヤレスイヤホン比較企画の一環で追加したショートレビューですのでこのくらいでまとめさせていただきます。綺麗な新色バリエーションの追加を機に手にしたBUOEでしたが、見た目からは想像できないしなやかな身体に、最新コーデックと柔軟なEQをベースにした低音で「聴かせる」ワイヤレスイヤホンに仕上がっていました。こうなってくると少し大きな音で音楽を聴きたくなり、この手のオープンタイプの一つの意味である周りの音を漏らさずに同調するというのが危うくなって来たりして、何をこういったオープンタイプに求めて、何を重視した楽しみ方をするのかちゃんと考えないといけないですね。
ということ今回はこの辺で。その他のショートレビューもよろしければ。 それでは!
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