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OnePlus Buds Pro 3 – 首位打者にもなり得た最強の万能選手。

イヤホン

日本で発売されない(ていない)のが悔やまれる、最強の万能選手にもなり得たオールラウンダーのTWSが昨年発売。音質、機能、着け心地、そしてコスパと全てにおいて平均点を大きく上回るイヤホンだ。

イヤホンメーカーとしてのOnePlus

OnePlusと聞いて、聞き及びがあるという人はかなりのスマホ好きなはずだ。それもそのはず、基本的にはOnePlusのスマホは日本で発売されていない。ただOPPOの子会社と聞くと、OPPO自体をご存じの方はたくさんいるはず。日本でも格安スマホの領域で一時はかなりの勢いを獲得したのが他ならないOPPOだからだ。このOPPOがもともと高級オーディオメーカーだったことをご存じの方はかなりのマニアかつ、ある一定以上の年齢の方のはず。だからかはわからないがこのOPPO/OnePlus連合はワイヤレスイヤホンにも以前からかなり力をいれていた。しかも自社のノウハウだけで戦うのではなく、DYNAUDIOというプロの世界でも活躍している高級スピーカーメーカーと組んでプロフェッショナルレベルの音質への追及もしている。しかもこう言ったバックグラウンドがある製品ながらかなりのお買い得製品価格帯に抑えているのがまたうれしい。過去にも良い製品を発売してきたが残念ながら日本での発売は公式的にはない。惜しまれる。今回の製品もイイからだ。

OnePlus Buds Pro 3

と、今頃になって紹介しているが、この製品そもそも“新商品”というわけではない。正確な日にちはわからないがOnePlus Buds Pro 3が発売されたのが恐らく昨年の8月ころ。どちらがオリジナルかわからないが、中身がほぼ一緒(ロゴ違いくらい?)の”OPPO Enco X3″の発売が昨年の10月ごろ。つまり半年以上経っている少し旬を過ぎた(?)商品だ。以前から気にはなってはいたのだが他を優先するあまり後手後手になっていたところ、クーポン込みでAliexpressで100ドルを切っていたので、「あら、お買い得!」とばかりに今年になってポチってしまっていたというわけだ。

冒頭の表現『最強の万能選手』になる可能性を秘めた商品でありながらアンダー100ドル(1.5万円・セール時)という商品。。。順を追ってレビューしていきます。

スペック紹介

まず最初にスペックから紹介。ただ初めに言い訳すると『万能選手』といいつつ日本で活躍できるかというと実は疑問符が残る。この商品ももちろんハイレゾ認証が取れたハイレゾコーデック対応のイヤホンなのだが、残念ながらLDACやAptX系には非対応。中華圏で覇権を握りつつあるハイレゾコーデックのLHDCだけに対応なのだ。ただこのLHDCだが、以前からご紹介している通り環境さえ整えられればかなりのポテンシャルを秘めたコーデックで、24bit/192kHzのサンプルレートという数字上ではLDACをも凌ぐハイレゾっぷりなのだ。ただいかんせん対応機種特にスマホが少なく、Xiaomiなどの中華系スマホやNOTHINGなどの新進気鋭(?)系の限られたスマホしか対応していないのが痛い。イヤホンは少しずつ対応機種が増えてきているのですけどね、、、

OnePlus Buds Pro 3(特徴とスペック)
OnePlus Buds Pro 3は、Dynaudioとの共同チューニングによる高音質と、最大50dBのアダプティブノイズキャンセリング(ANC)を備えたプレミアムワイヤレスイヤホン。デュアルドライバー構成(11mmウーファー + 6mmツイーター)とデュアルDACを搭載し、広がりのあるサウンドを実現。最大43時間のバッテリーライフBluetooth 5.4による低遅延接続など、先進的な機能も特徴。OnePlus独自の空間オーディオ技術パーソナライズされたサウンド補正により、ハイエンドなオーディオ体験を提供する。

  • ドライバー構成: 11mmウーファー + 6mmツイーター
  • 周波数応答: 10Hz~40kHz
  • Bluetoothバージョン: Bluetooth 5.4
  • 対応コーデック: LHDC 5.0 / AAC / SBC
  • ノイズキャンセリング: 最大50dBのアダプティブノイズキャンセリング
  • バッテリー持続時間:
    • イヤホン単体: 最大10時間(AAC、ANCオフ、50%音量)
    • ケース併用: 最大43時間(AAC、ANCオフ、50%音量)
  • 充電時間:
    • 有線充電: 約70分でフル充電
    • ワイヤレス充電: 約2時間30分でフル充電
  • 防水・防塵性能:
    • イヤホン本体はIP55
    • 充電ケースはIPX4
  • 重量:
    • イヤホン: 5.28g
    • 充電ケース: 50.57g

スペック詳細はこちらの公式サイトに細かすぎる!ってほど記載してあります。メーカーによっては数行で済ませちゃうのに、、、

デュアルDDのイヤホンは割と最近よく見る気がしますが、それにそれぞれにDACを搭載しているのってどうなんだろう? あまり見ない気がします。それだけコストかかりますものね。

オープン・ザ・ボックス

外装と本体はコチラです。何を気迷ったのか背景をゴージャスにしてみましたw

箱はOPPO/OnePlus陣営のテイスト通りで変わらずですが、今回からケースのサーフェイスがシボ加工の少しリッチな体裁に変えてきました。個人的には持つものの喜び心をくすぐる良い雰囲気だと思います。

先代のBuds Pro 2と比較してみました。 まずケースの形状が大きく変わって、Pro 2がファンデーションケースのような横明けだったのに対し、今回のPro 3は縦型収納形式に変更しています。ただ楕円と角丸四角の形の違いはあれど大きさはさほど変わりません。 また右のイヤホン本体の比較では大きさや形という視点ではほとんど同等といってよいかと思います。

アプリで出来ること

アプリ自体はOnePlus Budsの従来からのアプリである『HeyMelody』を使います。(アプリ名が判りづらいですね。直観的じゃない、、、)

最強の万能選手と冒頭で比喩した件については、このアプリの支えによるところも大きいと思います。もちろんそれを支える機能や仕組みがあってこそですが。下記はホーム画面とノイズキャンセリング設定、機能的な設定の部分です。ノイズキャンセリングは高中低の定位設定に加えてアダプティブも選べますノイズキャンセリングの効き具合としては最高クラスではないけれど想像以上に良く効くな、と思いました。またアダプティブ設定が割と秀逸でPC前などの低いノイズが多いところでは”高”よりも”自動”の方がノイズを綺麗に消してくれました。右の画面のEQ設定系は後程紹介しますが、それ以外には24/192へのハイレゾ設定や低遅延設定、デュアル接続設定などがあります。

次の画像では聴覚テストとそれに合わせたパーソナライゼーションとイコライザー設定系の画面になります。”ゴールデンサウンド”という言葉がちょっぴりこそばゆいですが、反響音を読み取っての耳穴形状調査周波数ごとの聞こえる音確認(スライダー調整)などで行うパーソナライズで、テストっぽさに信頼がおけました。その後調整前と調整後の音確認があるのですが、DENON PerL Proのパーソナライゼーションと非常に似た仕組みに思えました。結果的には聞こえ方が良くなった気がします。(多分プラシーボじゃないと思います、、、) またEQは5つのプリフィックスEQと完全カスタマイズを選べますが、プリフィックスがかなり良くできているように思え、どれにするかぜいたくな悩み的に感じました。結局はデフォルトのバランスにしたのですがw。 なお、ベースマシマシが右一番下にあるのですが、OPPOのアプリにはついていないといううわさもあり、100%同じというわけではないのかもしれません。 また画面は乗せませんでしたが360°音響系やヘッドトラッキングなんかもちゃんとついていて、LDACさえ対応していればほぼパーフェクトな対応のイヤホンになっていたのに、という気がしました。

いざ試聴!

試聴報告と言いつつ、上記のパーソナライゼーションやEQのところで少し感想を述べていたのですが、パーソナライゼーション+EQは両立させることができて、自分自身の聞こえにくい部分を補いつつ、さらに好みの音に寄せることができるという二重の『自分好み調整』ができている感じがして、納得感があるうえでの心地よい音になっていた感じがします。

上段で「LDACさえ対応していれば、、、」と表現はしましたが、一方のLHDC192の音は以前からお伝えしている通りかなり音の厚みや音圧、音場の広さなどがさらに『ゴージャス』になるコーデックだと思っており、本製品でもLHDC192での音の包み込まれ方には非常に感銘を受けました。ただ24/192での900kbpsの『固定』はかなりシビアでブツブツになることも多く、ここに関しては自動ビットレートに甘んじるのが良いな、と思いました(これはこの製品に限らずですが)スマホなどの送信側さえLHDCに対応していればLDACにこだわる必要は全くないのかな、、、と。ご紹介している通り、今ではトランスミッターも販売されていますしね。

試聴には96kマックスのストリーミングや、UAPPで192kのFLAC音源やSACD音源のDSDなどを試聴しました。どれも再現性がとても高く、上記のビットレート最高設定固定さえできれば、もうほんとこれでいんじゃね?という感覚で、聴いていて暖かい高揚感のわく音でした。これって非常に重要で『音を楽しむ』という恐らく本来の目的という視点で、溶け込むように安心して音が聴ける環境であるのは非常に大事だと思っています。なので良いオーディオ製品にあった時のこういった『感覚値』は個人的にとても信頼しています。 イイ音でした。

最強の万能選手となれたか(まとめ)

何をもって万能選手と呼べるのかは人によって選択ポイントや価値観が違ってくるのは大前提としてあるものの、

  • ハイレゾコーデックに対応
  • 一定以上のノイズキャンセリング効果が実感
  • デュアル接続や立体音響などの個人嗜好への対応
  • 満足度の高いパーソナライゼーションとイコライザーの搭載
  • 納得感の高いコストパフォーマンス(アンダー$100)
  • 直観的で使いやすいアプリ
  • そこそこの電池の持ちと、一定以上の防水レベル
  • これら全てを包含しても尚且つそれ以上に大切な『聴く楽しさ』を感じられる

こういった『個人的に』押さえるべきと思っているチェック項目がある程度というか、かなり高い水準でリクワイアメントを超えてきたと思っています。さらに個人的なグッドポイントは『タッチじゃなくてピンチ』つまりイヤホンの操作を『つまむ』ことで制御できる点です。いつも言っているんですが、カナル式のタッチ操作って加減も難しいし、力を入れると痛いしとても苦手なので、ピンチ式のイヤホンはそれだけで好感度が高いんです♡

ということで人によってはLDAC対応でないということで初期の選択から外れるという人も多いと思いますが、それ以前に日本発売がされていない(されない可能性が高い)というのが本当に惜しいと思っています。箱には技適マークはなく、説明書には2バイト文字のページが全くありませんでした。。。

いずれにせよ、世に5万円、8万円、10万円オーバーのワイヤレスイヤホンが出てきている現状で、アンダー$100でここまで個人的に満足度の高い商品に巡り合えたことは非常に幸運でした。音質、機能、着け心地、そしてコスパと全てにおいて大満足の逸品。さらにケースもシボ加工で手触りが良く、手にする気持ちよさがとてもいいんですよね。所有の満足感もこれで高まります。

これらの価値観を少しでも共有できるのであれば、是非海外通販サイトを一度覗いてみてください。日本のアマゾンには何故かシリコンケースだけ売っているんですよねwww

今回はこの辺で、それでは!


技適マークがない無線通信機器を日本国内で使うと電波法違反になる恐れがあります。特例制度(技適未取得機器を用いた実験等の特例制度)を利用し、ウェブサイトでのレビューや実験・試験・調査によるものが対象であることを明示した上で総務省に届出をすることによって合法的に技適マークがない無線通信機器を使うことができます。ご注意ください。

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