そんじょそこらの安モンと違った、機能美と品質の良さが際立つ 80’sスタイルのヘッドホンが登場。「遠山」という製品名も日本人にとって馴染み深い、ハートウォーミングなレトロあったかいヘッドホンのおなぁーりー。
遠山
50代以上ですかね? 「遠山」と聞いて目を細めてしまう層はw 「やいやいやいやい、さっきから聞いてりゃ好き勝手なことをばかりぬかしやがって…」北町奉行 遠山左衛門尉景元(江戸の北側半分を管轄する警察・司法・行政の長)が潜入調査よろしく江戸市中に繰り出して、背中の彫り物を目印にべらんめぇ調で悪を懲らしめるという勧善懲悪系のドラマ「遠山の金さん」。 「水戸黄門」や「江戸を斬る」などの月曜夜8時のナショナル劇場や平日夕方の再放送などでおばあちゃんたちとみていた大人気時代劇。中村梅之助・橋幸夫・杉良太郎・高橋英樹・松方弘樹・松平健などなどそうそうたる顔ぶれが主役を務めていました。それが50代以上の日本人が思い出す「遠山」。

そんな「遠山」を製品名にしたヘッドホンを中国企業ROSESELSA (ROSE TECHINICS) が出してきました。(もちろん金さんとは何の関係もなくw) 昨今リバイバルブームとなっている80年代系のレトロデザインを取り入れた製品。ROSESELSAという企業名にはあまりなじみのない方もいらっしゃるかと思いますが、中国成都を拠点とする企業で2015年の創業。成都というとパンダをイメージする方も多いと思いますが、並行してハイテク企業を誘致したテクノロジーと自然との調和を目指している都市ようです。そんな成都の企業がハイテク製品に「遠山」というどこか郷愁を誘う名前を付けてきたのには地元への敬意なんかもあるのかと想像しちゃいます。

ROSESELSA Distant Mountain (遠山)
いやね、想像以上にいい製品です。 特に単品で取り上げる予定はなかったのですが製品の良さと名称への馴染み具合で急遽ご紹介です。マイナーな製品かと思っていたら、結構「案件」系でさまざまなレビューがアップされているのに驚きました。Aliexpressで$50強、アマゾンでも1.2万円弱と非常にお手頃な価格の中、パッケージ・製品クオリティ・付属物等 かなり丁寧に作り上げられているのにこれまたびっくりしました。オープン・ザ・ボックスの製品開封を載せるつもりでしたが公式に良いビデオが紹介されていたので、こちらをシェアです。しわと折り目のあるシーツ感があるのはご愛敬ってことでw
ステンレススチールとラムスキンで構成されたヘッドバンドの質感がものすごく高くて、80年代にはこんなクオリティの民生品はあまり庶民層にはなかったなぁ、と思ったり。それくらいレトロ感のある製品でありながら、現代の工業品クオリティの逸品に仕上がっていて気分がアガリます。
スペック等
こういったレトロデザイン製品のテックスペックを取り上げるのは野暮ってもんなのかもしれませんがそれなりに頑張っているのでご紹介。中でもMMCXリケーブル対応ってのが◎です。

- ドライバーφ40mm
- 複合トポロジカルダイナミックドライバー
- 再生周波数帯域20Hz~20,000Hz
- インピーダンス32Ω±15%
- 感度115dB±3dB
- ケーブル5N 単結晶銅 MMCX着脱式
- ケーブル長約1.2m プラグφ3.5mmプラグ
試聴感想等
まずですね、音がどうだとか広がりとか艶がーとか、そんなもん後からついてくる製品なのかなってのが第一の感想。申し上げている通り、製品の質感がとても高いということ、レトロ懐かしい『にやっ』てしてしまう類いの製品であること。今後いくつかレトロ系紹介するつもりですが、これらに共有して想うことは『気持ちよくなるって大事』ってことです。つける喜び、聴く喜び、一体感になる喜びが至福なんです。特にこういったオンイヤー型のヘッドホンってそれこそ久しぶりで、通常のヘッドホンやカナル式のイヤホンなど対照製品がいくつもあるジャンルと違って比較がしづらいってこともあるのかもしれないけれど『想像の数倍イイ音』(比較対象は数十年前の記憶)ってことで、上記の『着ける喜び』と相まって、それはそれは気持ちのいい空間が生まれるのなんのって。

上記の通りオンイヤーヘッドホンの記憶は数十年前にさかのぼるってのが前提ですが、装着感の圧迫感は強めかもしれない。でも不快感のある圧迫感ではなく、付属のスポンジイヤーパフもその圧迫をかなり吸収してくれているみたいで、かなり長時間着けていても痛くはなりませんでした。当方割と耳が大きめなのでこういったオンイヤーって飛行機で配られるもの着けても痛くなりがちなんですが。
MMCX対応なので、付属の3.5mmシングルエンド以外にも4.4mmバランス接続のケーブルなどにもリケーブルできます。バランス接続にすると情報量が増えて出力側にある程度のパワーがあれば音の厚みも豊かになった気がしますが、前述の通りそんなのはどうでもいい感じ。それよりもリケーブルできるってことで以下の写真のような『ワイヤレス化するワイヤー』wに付け替えてワイヤレス環境にするっても『80年代にできなかった体験』が気持ちよく感じられたりするので超絶おススメ。Aliexpressとかだと最新クラスのQCC5181搭載ワイヤーが格安で売られたりしていますしね。ハイテク・ノスタルジーを感じたい方には特におすすめです。

まとめ
とにかく着けていて、聴いていて、包まれていて気持ちいいこと請け合いの、損得勘定なしにおすすめのヘッドホンです。若いころはだんだんオンイヤー形式の『ヘッドバンド』が髪型を崩してしまう気がしてだんだん敬遠して言った記憶がありますwが、今となってはそんなの気にもせずに『ヘッドホンでもないイヤホンでもない』ちょうど真ん中の視聴環境が整うおススメの逸品です。お値段もお手頃ですし、迷っているくらいならエイ!っとポチっちゃってみてくださいw

それでは今回はこの辺で。
技適マークがない無線通信機器を日本国内で使うと電波法違反になる恐れがあります。特例制度(技適未取得機器を用いた実験等の特例制度)を利用し、ウェブサイトでのレビューや実験・試験・調査によるものが対象であることを明示した上で総務省に届出をすることによって合法的に技適マークがない無線通信機器を使うことができます。ご注意ください。
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