未だ音質面、機能面でオープンイヤーワイヤレスイヤホンのトップを走っているCleer ARC 3。 早くもその後継機種の発売か?
その時は、突然やってきた。
TaoBaoのCleerオフィシャルショップからDMが来ていたので、何の気なしにサイトを除いて驚愕しました。
Cleer ARC 5ですと!
っていうか、4は? 急すぎない? え?もう発売しているの??
4の存在はいざ知らず、とは言え、ARC 3の発売から1年は経っているので、後継が出てもおかしくはないタイミングではあります。ARC 3が今でもトップクラスの機能と音質を誇る、オープンイヤー・ワイヤレスイヤホンのエースであるが故にその後継の進化には期待をせずにはいられないところです。
あれ?
あれ? あれれ? あれれれれ? 「見た目、あまり変わってなくね?」
以下の画像は販売サイトのトップ画像ですが、見た目的にはほとんど大きな変化はないように見えます。ただ一点、前面に押し出している一つの言葉が目を引きます・・・ それは『AI』

Cleer AI
ARC3とARC5の大きな違い、そして今回のメインのアイデンティティ、それが『AI』のようです。 昨今のトレンドよろしく、AI対話や、AI翻訳、AI文字起こしなどの機能を搭載し、それをCleer AIと呼ぶようです。 動画では「ヘイ、クリアー!」などと言っているように聞こえました。

主なハイライト
まず、商品説明の中で『Cleer ARC 5の主なハイライト』として以下の5項目が紹介されていました。

- Qualcomm Snapdragon S5 オーディオプラットフォーム
HI-FIロスレス音質 Snapdragon Sound認証を取得
(追記: 発表会では第一世代のSnapdragon S7+を搭載した世界初のイヤホンと説明の模様) - Cleer AI インテリジェンス “听道” (言葉に耳を傾ける)
- AMOLED高解像度のカラフルなタッチスクリーン
- 60時間の超長時間バッテリー駆動(充電ケース使用時)
- IPX7防水・防汗(イヤホン)
これに関連してですが、見た目はほとんど変わらないようだと前述しましたが、動画の中でケースの厚みが増しているようにも見えました。 割と雑なCGバリバリの動画だったので実際は違う可能性も高いですが、バッテリー容量が多いような記載があるので少し気になりました。
もう一点、大きな変更が。 これイヤホン本体の形状が大きく変わったようです。 前作は『伸びて、少し開いて』という感じでしたが、今回は『厳選された医療レベル素材で圧迫感を軽減』と表現しており、見た感じでは医療シリコン素材が柔軟にしなる感じの装着方法になったように見えます。 これは今までのCleer独自の仕様から昨今のメインストリームの使用に近づいたようで、賛否があるかと思います。

音響関連

音響関連で目に留まったのは、『空間オーディオ』。 どのように共存しているのかわかりませんが複数の空間オーディオ系のテクノロジー搭載が記載されています。
- Dolby Atmos: ヘッドトラッキング機能を新設
- THX Spatial Audio: オープンバックAIヘッドホンに世界初の搭載
- dtsX: 上記画像には情報はないが発表会ではこちらの搭載も紹介

コーデック類は大きな変更はないようです。 LHDC以外の全部入り、LosslessとLDAC対応のオープンイヤホンはほとんど見かけないので貴重です。 ひとつ前の画像の”LDAC”が”LADC”になっているのは中華クオリティw
チップセットはQCC5181からQualcomm Snapdragon S5 オーディオ プラットフォームにアップデート。Bluetoothのバージョンは5.4のままのようです。
現時点での私的総論
と、ここまで『試聴無し』ではございますが、前作からのアップデートと共に概要を見てきましたが、果たして問題が『Cleer ARC 3持ちが買い替えるべきか否か』。。。
個人的にではございますが、今回購入は現時点で見送っています。 理由は大きく2つ
- 中国語圏以外での独自AI搭載はメリットには見えない
- またバリエーションが出るのかが不明瞭
AI搭載以外のアップデート項目に購買に至るまでの興味をそそるものが少なかったことと、もう少しグローバル版の出方を待ってみようかなと思ったことが主な理由です。 AIに関しては中華圏の独自AIからグローバル版でChatGPTやGemini搭載になるのかなー?とか思ったり、前作でも中国でノーマル版発売後にさまざまなバリエーションが増えてきたという背景があります。
なので『あたらしもん好き』としては少し後ろ髪をひかれつつ、今回は『待て!』です。。。
価格は1,399元: 日本円で2.7万円強、USDで$191強です。 中国での価格帯はこのスペックとしては、お買い得ではあると思います。
ということで、今回は速報でした。 また何かアップデートあれば追加します! それではまた!
バリエーションに関して追記 – 発表会では以下のエディションを紹介した模様
- Light版:1099元
- 音楽バージョン:1399元
- スポーツバージョン:1399元
- サイクリングバージョン:1599元
- ゲーム版:1799元
- ANC版:1799元
- Wi-Fi版:2299元
- Max版:2499元
追記1- Cleer Clip Star Arc 同時発表 | Cleerもaudio+fashion=”audishion”の領域に参入!
良くよく調べてみると、4月22日にCleerが製品発表会を執り行った模様で、その際もう一つの戦略的な商品を発表したようです。 Cleer ARC 5がどちらかというとCleer ARC 3の強化版なのに対して、もう一方の商品は全く新しいジャンルの商品。 その名も”Cleer Clip Star Arc”、標題の通りCleerもオーディオとファッションの融合、つまりお洒落な、女性でもつけたくなるオーディオのジャンルの商品を出してきました。 当ブログが推す、audio+fashion=”audishion”の領域です。

詳細はまだわからず、販売サイトにもARC 5はあれど、こちらのCleer Clip Star Arcのページは見当たらず。 発表会の模様といくつかのPV情報を合わせると、
- とにかく軽量化を目指し、従来のヘッドホンの約1/6の重さである40gの軽さを実現
- 10年にわたる研究開発の上で実現
- 超弾性チタン素材 + ステンレススチールのボディを採用
- 音質パフォーマンスの面でも主力製品ARC 5と同じ技術レベルを維持
- トップクラスのジュエリーデザインチームと提携
- Clip専用のファッションジュエリーアクセサリーを作成
- ヘッドフォンとファッションアクセサリーがシームレスに統合
- 取り外し可能なDIYパーソナライズデザイン、装飾アクセサリーを自由に交換
というように単にファッショナブルなだけでなく、音質面でもARC5と同等クラスを実現しているとのことで、これからのイヤホン/ヘッドホン市場の拡大に向けた新たな試金石になることは間違いないと思います。日本でも正式な商品を発売し続けてきているCleerですので、audishionの世界の広がりに向けて、Cleer Clip Star Arcも日本で発売されることを祈らずにはいられません。

追記2 – XPAN? 気になる説明文を見つけた
このCleer Clipの情報を探している際にとある動画で、
- この商品がQualcomm S7+ プラットフォームを搭載していること
- Wi-Fi+Bluetoothデュアル伝送により、マスターレベルのロスレス音質を実現
これらの表記を発見しました。。。。“Wi-Fi+Bluetooth”・・・ これXPANじゃね??? 上記のバリエーションの中の『Wi-Fi版:2299元』これがそうなのかも。 詳細なる続報をお待ちください

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