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Xiaomi Buds 5 Pro – 超速攻レビュー!! [前編] | ばけもの… こいつ、まだ本気出していない大谷だ。

イヤホン

世界初のテクノロジーを惜しげもなく投入したXiaomiの本気。この本気を引き出せる環境はまだほんの一握りだけ。。。

ブレイクスルー

ついにワイヤレスイヤホンの世界にブレークスルーが来たのかもしれない。 テクノロジーの初期段階に容量や帯域の制約はつきもの。DOSやモデムなどがそうであったように、ワイヤレスイヤホン接続のベースとなるブルートゥースも1Mbps前後での制約に悩まされ、その帯域をいかに効率よく使うかを切磋琢磨してきた。現時点でのブルートゥースを使った高音質コーデックの雄はLDACやaptX adaptive/Losslessであり、双方とも990Kbpsや900~1.2Mbpsを使って最新のイヤホンを支えてきた。

時は来た。
『4.2Mbps』 今までの帯域を軽く数倍超えてきたテクノロジーを搭載したワイヤレスイヤホンが登場した。 それが今回紹介する“Xiaomi Buds 5 Pro” “Xiaomi Buds 5 Pro WiFi版”だ。このくらいの帯域さえあれば夢の『ハイレゾ+ロスレス』がワイヤレス環境で実現することとなり、つまりは『有線イヤホンの優位性の崩壊』ともなり得るのである。

Qualcomm XPAN (Expanded Personal Area Network)

この『4.2Mbps』はブルートゥースを使用していない。そう、名称からもお察しの通りこの太い帯域は『WiFi』を使っている。それが標題の“Qualcomm XPAN (Expanded Personal Area Network)”である。Qualcommの最新サウンドチップである”Snapdragon S7 Gen 1 Sound Platforms”では超低消費電力性でWiFiネットワークを使ってオーディオを伝送する技術が搭載されており、豊かなWiFiの帯域で4.2Mbpsという大容量のデータ送信が実現できることとなったのである。事実aptX Losslessなどでは44.1kHz/16bit つまりローレゾの無劣化配信はこれまでも実現できていたのだが、このXPANを使えば96kHz・24bit つまりハイレゾ無劣化音源の配信ができることとなるのである。それをこの“Xiaomi Buds 5 Pro WiFi版”が積んできたのである。 ただ惜しむらくは、この4.2Mbps接続が実現できるのが、”Xiaomi 15 Ultra” + “Xiaomi Buds 5 Pro WiFi版”という組み合わせのみとなり、このセットを手にするごく限られたもののみが体験できる世界であるということなのである。

aptX adaptive QLEA (Qualcomm Low Energy Audio)

Xiaomiはそれだけでは終わらなかった。このXPANが対応できない端末上でもこれまでの限界を突破するもう一つのテクノロジーも積んできたのである。それが(おそらく)“aptX adaptive QLEA (Qualcomm Low Energy Audio)”である。 「おそらく」としているのは、この名称をこの”Xiaomi Buds 5 Pro”の公な資料やメッセージで言及していないからなのだ。この”aptX adaptive QLEA”とは、低帯域低遅延のLE audioの技術を使ってQualcommのaptX adaptiveコーデックを流し、『2.1Mbps』の情報量を排出できるというものだ。なぜQLEAだと推測するのかは、これを使った端末上に『aptX Adaptive Le : 最大2.1Mbps のロスレス音質をサポート』という選択肢がでてくることが分かったからである。

“48kHz/24bit Lossless Audio, the transmission rate can reach up to 2.1Mbps, delivering high-resolution music” これによりXPANには劣るものの、それでも48/24のハイレゾ音源をロスレスで届けられることとなり、かつうれしいことにこれはベースモデルである”Xiaomi Buds 5 Pro”にも搭載されているので、高価な”WiFi版”を購入しなくても良いのだ。 ・・・ただ残念なことにここにも制約があり、現状この接続を使用できるのが、Xiaomi 15 Ultra, Xiaomi 15, Xiaomi MIX Flipだけとなり、多少すそ野は広がったものの、それでも限られたもののみが体験できるものとなってしまっているのである。

まだ本気出していない大谷さん

このように世界初・世界一の技術力、ポテンシャルをもっているXiaomi Buds 5 Proシリーズだが、この本気を発揮できる人や環境は現状まだ相当少ない。 かくいう私も前世代のフラッグシップ機”Xiaomi 14 Ultra”所持者なのだが、上記の端末リストに記載されておらず、実際接続画面上には4.2の数字も2.1の数字も見ることが出来ない。。。

“More smartphones support 1.2Mbps lossless audio. Compatible models are as follows: Xiaomi 14 Ultra, Xiaomi 14″との記載があり、Xiaomi 14系列であれば、そこから半分の1.2Mbps接続は約束されているようだし、“More models will be supported in the future”との記載も寄り添うように記載されているので、悲観せずその時を待つこととしよう。『あしたから、本気出す』ということで。

オープン・ザ・ボックス

さ、気を取り直して、文体も柔らかくして実際に届いたものを開梱です。今回は『未来を信じて』“Xiaomi Buds 5 Pro WiFi版”の購入です。中国タオバオで発売初日に購入、日本直送が1000円くらい込みで1500元強だったので、本体価格は3万円程といったところでしょうか。一週間強で到着です。 箱の感じは黒基調の高級感を醸し出してはいますがいつものXiaomiの周辺機器の箱とさほど変わりません。 中身も本体+4段階(XS/S/M/L)のイヤーピース+超短いUSBケーブル+説明書類というかなりミニマリストな感じとなっています。

カラーリングはこの“WiFi版”がトランスルーセントブラックという半透明の黒モデル一色に対し、ベース版はセラミックホワイトとチタングレーの二色展開となっています。

ケース・本体とも双子といってもよいくらいに先代とほとんど変わりません。WiFiを使うことで電力消費が増えるのでしょう、ケースの厚みは1~2割ほど厚くなって多少ずんぐり感があります。イヤホン本体も似ているようで多少のデザイン的な違いがあり、恐らく更なる着け心地の良さを追求したことでしょうし、こちらも電力過多を見越して多少上部のずんぐり感が増しています。いずれにしても見た目的にも柔らかでかなりスタイリッシュじゃないかと個人的には思っております。

つづく

と、ここまで少し長くなってしまったので後編へと続きます。後編では試聴感想とともにアプリで出来ることAIっぽい感じの機能なんかのデモもしてみます。

それでは今回はこの辺で。

後編はコチラ


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