現在大流行の兆しが見え始めた新ジャンル、オーディオとファッションの融合「audishion」の世界の孤高の王道を進む”OF HUNGER”から完全新作のイヤーカフが登場しました。緊急輸入で実機を徹底レビューしていきます!
OF HUNGER
既報の通り、オーディオとファッションの融合の世界を突き進む、孤高の女王 OF HUNGER から最新のオープンワイヤレスイヤホンが登場しました。

OF HUNGERとは中国を拠点に活動するオーディオメーカー。 しかしただのオーディオメーカーではなく、オーディオとファッションの融合を目指す孤高の存在。 現段階ではこのOF HUNGERのライバルと目される企業は見かけません。 といいつつ、彼ら自身のアイデンティティは逆で“「電子ウェアラブル」に特化したファッションブランド”というように、あくまでもファッションがベースの企業という位置づけのようです。
彼らの登場以降、その商品群のインパクトからか中国を中心に多くのメーカーがオーディオとファッションの融合を意識した商品や、既存のイヤホンにつけるアクセサリーを投入し、時代は一気にファッショナブルなイヤホンへの道が拓かれていきました。

OF HUNGER E-GEMS
そしてその新商品が“OF HUNGER E-GEMS”と名付けられたイヤーカフタイプのオープンイヤーワイヤレスイヤホン。 メインに据えられたジュエリー調のGemが印象的です。

機能やスペック的なところは既報のコピペとなりますがこちら、単なるお洒落雑貨ってわけじゃなく、音質にもこだわるところが一流の証なのでしょう。
スペック等(既報)
“AIアクセサリーイヤホン: 未来美学×スマートファッション”とも説明されており、音質関連にも手を抜かないのがOF HUNGERらしさかもしれません。今回も「7つのデュアル」と銘打っています。
- デュアルチップ: Qualcomm QCC3072と中国JLチップをダブルで搭載
- デュアルマイクノイズ低減: ENC通話ノイズ低減
- デュアルバッテリー: 合計30時間のバッテリー寿命(本体とケース)
- デュアル Bluetooth: デュアルデバイスを簡単に自動的に切り替え
- デュアルタッチコントロール: ヘッドフォンとAIアシスタントを簡単に操作できる
- デュアルクロス装着: イヤークリップの新しい装着方法
- デュアル磁気ドライバー: 13mmのツインドライバーでイヤークリップの音質革新
と、ちょっとこじつけ感のあるところはご愛敬ですが、これ以外にも、
- 指向性音伝達
- 立体音響
- EQ搭載、プリセットも充実
- アプリ経由でのAI活用
- AI翻訳
- AI対話機能
- AI議事録処理
- Bluetooth 5.3
- ヘッドホン重量:12〜15g
- ヘッドホン素材:18Kホワイトゴールド、ジルコン、ABSでメッキされた銅
- サウンドユニット:13MMダイナミックスピーカー、HIFIレベルスピーカーダイヤフラム付き
- バッテリー寿命:ヘッドホンの場合は6〜8時間、充電コンパートメントの場合は20時間
- 充電時間: 1.5時間でフル充電(TYPE-C)
- オーディオデコード:SBC、AAC、APT-X
- 信号周波数:2402〜2480MHZ
- サポートプロトコル:BLE、HSP、HFP、A2DP、AVRCP
と、基本的なところと昨今の流行りのAI関連も搭載しており、かなり攻守双方を備えたマルチなオープンイヤホンとなっているようです。
価格は1,680元~1,860元となっており、3.3万円~3.7万円程 ($230~$250) と中国国内では高価なカテゴリーのイヤホンであり、円貨にしてもかなり高額な部類のOWSになるかと思います。

オープン・ザ・ボックス
さていよいよ開梱と実機のご対面です。 パッケージはこの周りにさらに配送用の専用箱がありつつ、下記のような立方体の立派なパッケージでした。

外装を開けると、シンプルに凛としたイヤホンケースが鎮座していました。 梱包物はシンプルでケーブル、クロス、説明書(英語・中国語)のみでした。 この大きさの箱のもったいなさと言ったら、、、w

ケースは綺麗に撮影できなかったので商品写真を流用。 実際はこれよりもピカピカの周りを映しこむミラー上の表面です。 コクーン状というのでしょうか、今までに見たことのない形態です。ふたを開けないとゆらゆらしながらなんとか正座する感じです。

ふたを開けたところがこちら、蓋を開けたりイヤホン本体を取り出したりすると途端に後方にひっくり返りますw ケース外装内装ともども質感は非常に高く、内装はマットな吸い付く触感になっていました。

イヤホン本体は昨今の軽さを売りとする者たちと違い、存在感のある重量です。 メインのジュエリーの部分は見る角度によって光の輝きが変わる、非常にきれいなフェイク感のないもの。単純な言葉ですが、本当にきれいです。今までこんなイヤホンに出会ったことはありません。


耳に装着したところがこちら。 商品宣材写真と違わず、非常にキレイで存在感があるものの、決して嫌みのない溶け込む“ジュエリー“だと思いました。 今回選んだカラーは“香槟色”シャンパン色というもの。 シャンパン色というのがこういう色なのか良く存じ上げておりませんが、透き通ったまろやかで引き込まれるようなとても良い色です。 クロスのブリッジもデザイン面でも商品の安定感的にも非常に良い仕事をしており、かなり印象的な仕上がりになっていると思います。

装着感と試聴感想
装着感ですが、イヤーカフタイプの代表格Huawei FreeClipのような形状合金系のものや昨今のものとくらべるとブリッジ部分がかなり硬めにできています。 なので痛かったり装着の自由感がないかと思ったのですが、かなり好調です。前述の通りかなり重めの本体ですが、それをあまり感じさせず、かつ自分自身かなり耳が大きめ(上記写真とは別人)なのですが、それでも長時間着けていて痛みを感じることはあまりありませんでした。ものによっては痛みを感じることはあるのですが、これはもう相性の世界なんでしょう。
試聴雑感ですが、音質としてはこの手のオープンイヤーワイヤレスイヤホンとして平均的な音質かと思いました。 といっても悪い感覚ではなく、もうかなり各社切磋琢磨他社検証をしてそれなりのレベルに仕上がってきているのでしょう。 接続コーデックはapt-Xオリジナルでした。adaptiveではなく。 久々にお目にかかりましたw なのでいわゆるハイレゾイヤホンの領域ではないですが、以前ご紹介した懐古ヘッドホンなど同様に、『それ以上に体が悦ぶ、つけている気持ちよさが勝つ』といったように、「これでええんよ」感が漂うのだから不思議。 確かにCleer Arc 3などのようなフルスペックハイレゾイヤホンに比べたら音質は実質劣るのかもしれませんが、ココロがカラダがこのイヤホンに求めているキモチよさで満たされていく満足感がそれに勝っていくのです。 これでええんよ、と。
真面目なはなし音は非常にクリアで、へんな癖やいじられた造られた感はありません。非常に素直な音です。 音漏れもほかのオープンイヤーワイヤレスイヤホン同等クラスだと思います。 一点気になったのが少し他の電波に弱いかな、というところです。 屋内の電波が飛び交っているところに行くとブツブツ感がでてきますし、街中の電波が強い交差点などいくと、ブチッとなることが何度かありました。 この部分はFirmwareアップデートなどで改善していただきたいところです。
他の機能的なところ、立体音場系だったり、EQ対応だったり、AI機能だったりですが、現段階でアプリが公開されていません。 メールでOF HUNGERサポートに確認したところ、後一週間くらいで公開するよ! とのことなので、その他の付随機能などについては後日アップデートしたいと思います。

まとめ
このようにまだ公開間もないということでアプリの公開も後日なので、完全なレビューには至りませんでしたが、ファーストインプレッションとしては非常に満足度の高いものでした。 まずやはりつけている際の『メジャー感』という心地よさがあります。 安物ではないファッションやジュエリーを身につけた際の背筋が伸びる気持ちよさとでもいうのでしょか。『バッテリー会社のイヤホン、音がいいよ!』といったのとは違うんです。 「気持ちいいんです」音がいいんじゃなくて、気持ちがいいんです。 良い腕時計って何?みたいな不変の問いになってしまう世界なので深入りはしませんが、とにかく満足度の高いイヤホンです。
アプリが登場すればその他の機能なども試せると思いますので、後日レビューはアップデートしたいと思います。 AI対応なども中国外でどのくらい使えるものなのかも検証してみたいと思います。 ということでイヤホンがあたらしい、オーディオとファッションの融合を果たし始めた世界“audishion“、音を楽しむデバイスとしてのこれからの展開に期待が胸躍ります。

今回はこの辺で、それでは!
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