高価格高品質イヤホンと低価格高機能イヤホンの同時期の発売に直面して、ふと考えさせられた。「適正価格って何だろう?」
高価格高品質志向と低価格高機能志向
久しぶりの投稿です。体調芳しくなくご無沙汰しておりました。今回はショート版記事で再開させていただきます。
昨年末くらいから噂されていたSONYのフラッグシップワイヤレスイヤホンの登場。先代から約2年半ぶりの登場と、満を持しての発売にオーディオファンの期待の声と逆に冷めた視線が交じり合います。
一方SONYの新製品に対して圧倒的に注目度や知名度が下がるものの、同時期にXiaomiも同社のサブブランドにおけるフラッグシップクラスのイヤホンを発売しました。こちらは1年ぶりと中華製品ならではのフットワークの軽さです。
実は昨日この2つの商品が同じ日に我が家に到着しました。REDMIはかなり前に注文していたものですが、時期的に到着が遅くなり、完全に“たまたま”同日にワイヤレスイヤホン業界においてメインステージ上で対になりえる商品が届いたことになります。
タイトル通り、44,550円 vs 8,980円。 REDMIはスタートダッシュ価格で発売当初10%引きの価格になっており中国本国でもほぼ同じ価格で発売されているのでXiaomi日本法人としても戦略的価格での勝負ということになるのでしょう。
ワイヤレスイヤホン業界においても高価格高品質志向と低価格高機能志向の2つのトレンドがあいまみえているように思います。そして今回、その価格差約5倍、、、考えさせられます。。。

基本スペック比較
双方のスペック比較をChat-GPTにまとめてもらいました。
SONY WF-1000XM6 vs REDMI Buds 8 Pro スペック比較
| 項目 | SONY WF-1000XM6 | REDMI Buds 8 Pro |
|---|---|---|
| 価格帯 | 約44,000円前後(ハイエンド) | 約9,000円前後(コスパモデル) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.4 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC / LC3 | SBC / AAC / LDAC |
| ANC(ノイズキャンセル) | 業界上位クラスの高精度ANC リアルタイム環境最適化 |
最大55dB対応ANC 価格帯としては強力 |
| マイク構成 |
片側4基 × 両耳=合計8マイク AIビームフォーミング対応 風ノイズ抑制強化 |
片側3基 × 両耳=合計6マイク AIノイズリダクション対応 |
| 通話性能傾向 | 騒音環境下でも声の分離精度が高い | 日常利用では十分だが強風環境では差が出やすい |
| バッテリー(ANC ON) | 約8時間 / ケース込み約24時間 | 約8時間 / ケース込み約33時間 |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 |
| 防水性能 | IPX4 | IP54(防塵+防滴) |
| 本体素材 |
高剛性樹脂+内部音響最適化構造 密度感のあるマット仕上げ |
軽量樹脂主体 機能優先のコスト設計 |
| ケース素材 |
高密度樹脂+精度の高いヒンジ構造 開閉の剛性感が高い |
軽量プラスチック成形ケース やや薄肉設計で軽量重視 |
| ケース質感 | しっとりマットで高級感あり | ツルッとした樹脂感、価格相応 |
| 設計思想 | 音質・ANC・質感すべてを高水準で追求 | 必要十分な機能を最大効率で実装 |
あくまでも「勝手比較」ということで真偽のほどは厳密に求めていただかなければ、と。
コーデックでSONYがLE audioに対応していたり、空間オーディオ対応、マイク部分が今回増強されていたりしますが、単純なスペック比較ではそこに5倍の差は正直見出せません。双方ともLDAC対応で高音質ハイレゾイヤホンを自負しています。 また簡易的に使用した限りでは思想の違いはあるもののノイキャンも双方ともかなり強力でREDMIの方も単純にSoCのノイキャン機能をそのまま借用しました!って感じでは全然なかったです。もちろんそれ以外にもワイヤレス充電対応や圧縮音源を高音質にする「DSEE Extreme」などSONYの長年培ってきた技術も惜しみなく投入されているなど見えにくいところでの勝ちというものがSONYの方が多いというのは間違いないでしょう。
音質で言っても正直5倍の価格差があるかと言われれば喧々諤々でしょう。自分もそれほど音質差があるとは思いませんでした。たまたまでしょうが、双方とも中域(Voval)が個人的には引っ込んでいるように感じてしまい、あまり使わないEQでそれぞれ中域‐高域を上げて低域を少し下げたところちょうど良い感じになりました。中年の耳の衰えの有無はわかりませんw
SONYはフィロソフィーなのでしょうか「隙の無い力強い自然体」という音の方向性を音質でもノイキャン目指しているように感じ、REDMIは良くも悪くも「軽く明るいノリの良い音作り」なのかな?と思いました。メインターゲットの層の違いというのもあるのかもしれません。個人的には圧倒的にSONYの音作りの方が肌に合っている感じしたが、例えば価格差をクルマにたとえた場合、”BMW 8シリーズ”などの超高級車 と 若者人気の”ホンダ ヴェゼル”みたいなものほどの差は。。。正直感じ取れませんでした。
適正価格って何だろう?
“Xperianse” 2000年代初頭くらいからマーケティング的にも注目された言葉。それを思い出しました。 「体感する喜び」「心へのビタミン剤」 恐らくSONYが今回力を入れたであろう“肌ざわり”と”高級感”。 SONYはケースを持つと少しずっしり感を感じ、マット感あるサーフェイスが高級感を感じさせます。 一方REDMIはよくある安いプラスチッキー感(本当は樹脂製)、薄く軽いケースや本体には「持つ喜び」は感じられませんでした。
ただこの質感の違いが「価格差3万5000円」か? といったらさすがにそこまではいかないでしょう。総合力とコスパ、投資と経費、納得と割り切り。。。 個人の嗜好・志向による、、、といった落としどころなのでしょう。
ただ比較的息の長いオーディオ製品の中でこういったバッテリー搭載商品は数年である程度劣化してしまうという弱点を持ち合わせています。 2-3年で買い替える必要のある嗜好品に5万円という価値を「投資」と納得できるかが購買のキーとなるのでしょう。。。


おわりに。。。
しかしワイヤレスイヤホンもこの数年で飛躍的な進化をしてきました。このREDMIの商品もアンダー1万円クラスの製品じゃないです。ノイキャンも一昔前の高級機並みの落とし込む静寂を生み出します。個人的にも立体音響などの付加価値はあまり求めないので割り切りのREDMIもかなり上位クラスのお気に入りになりました。 一方のSONYはこの原稿を書いている小一時間ほどずっと耳の中です。自分のゾーンに落ちたということなのでしょうw この「投資」で新たな価値を生み出さなきゃ。
それでは今回はこの辺で。




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