激安イヤーカフイヤホンを中国から緊急輸入!
オープンイヤー イヤホンについて
パーソナルオーディオ界の価格破壊王(?)のEdifierことエディファイアがまたまたお値打ちイヤホンを出してきました。今回は昨今イヤホンユースケースの中で一定の割合の支持を集めつつある「オープンイヤー」タイプのイヤホン。オープンタイプのワイヤレスイヤホンってのはざっくりいうと「音楽を聴きながらも外音も聞こえるイヤホン」って感じで語られている気がします。ヘッドフォンの世界で使われている「オープン vs クローズド」の意味合いとはちょっとニュアンス違っちゃっているのかと思います。
数年前までの完全ワイヤレスイヤホンといえばイヤホン本体にぷにょぷにょのイヤーピースを付けて、耳穴に突っ込む「カナルタイプ」のイヤホン (Apple AirPods Pro 系) か、イヤーピースは使わず軽く耳穴入り口に乗せる「セミオープンタイプ」(Apple AirPods 系) がほとんどでした。 しかしこれは推測ですが、コロナ禍で在宅時間が増えてオンライン会議なども増えたためヘッドホンやイヤホンを家の中で使うことが増え、その際に耳を塞ぐタイプの「カナル型」だと家庭での生活音(チャイム)とかが聞こえず少し不自由を感じたこと、外でイヤホンを使う際に同じく耳を塞ぐイヤホンだと外音が拾えず、車の接近に気が付かないなどの安全性の問題など、これらの問題を経て「耳を塞がずに、外音が自然に聞こえるイヤホン」が求められてきたんだと思います。
さらにはカナルイヤホンを使う機会が増えて、つけたまま寝落ちなどして耳中が蒸れて「外耳炎」になっちゃう人が増えて(かくいう私も)、イヤホンを耳に入れたくても入れられない悩みを抱く層がでてきたのもあるでしょうw
増えてきたオープンイヤーイヤホンの選択肢
それ以降ヘッドバンド式の「骨伝導タイプ」に始まり、メガネ型の「オーディオグラス」、以前紹介したCleer Arc3などの「耳掛け式」。。。などなど。 そして今回ご紹介するComfo Clipもカテゴライズされる耳に挟むタイプの「イヤーカフ / イヤークリップ」が市場に出回り始めました。 Cleer Arc3の記事の反響も大きく、当ブログではBluetoothトランスミッターのFIIO BT-11と双璧を成す人気コンテンツになっています。それだけ耳掛け式のワイヤレスイヤホンに対するニーズは高まっているのだと思います。現在Amazonでも「オープンイヤー」のカテゴリーが存在し、有象無象の商品があることあること。。。
イヤーカフ / イヤークリップタイプのイヤホンたち
で現在脚光を浴びている第三の「オープンイヤー」ともいえるイヤーカフ / イヤークリップカテゴリーでは現在、Huawei FreeClip と BOSE Ultra Open Earbuds が二強となって市場に君臨し、その後中華格安メーカーを中心に製品のラインアップが拡がってきているように思います。で、ここにきてパーソナルオーディオ業界で「安くて良い製品を提供する」ことで有名な(?) Edifierもついにこのカテゴリーに商品を投入してきました。 現段階では中国のみでの販売となっているようで、グローバル販売が待たれているところです。
(加筆)この記事を書いている最中に、ガジェットブログ界で著名な「ヲチモノ」様で日本販売(似て非なるモデルかもしれないが)の兆候が紹介されていました。 同じものなんですかね? 確かにロゴの位置が違う。。。
EDIFIERの製品でオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンはこれまで結構な数が出ており、イヤーカフタイプは「LolliClip」「Comfo Clip」の2つ出ていますが、どれも中国に限った大陸版と言えるものだったのでグローバル版の登場を期待していたところ。・・・そしてそれらしき製品の情報があり。現時点で公式サイトではまったく触れられていないものでAmazonに販売ページが公開。Comfo Clipがベースになっていると思われます。 https://watchmono.com/e/edifier-r1
(加筆ここまで)
中国から仕入れてみましたー
かくいう私もこの1-2年においてイヤホンを内外で使う際の6割近くがこの手の「オープンタイプ」になり、「耳を塞がない便利さ」に気が付いたのでした。 もちろんTPOというか、家でじっくり音楽を聴きたいときの「ヘッドホン」、電車の中で騒音を遮りことを優先した「カナル型ノイズキャンセリングイヤホン」などそれぞれのシーンで使い分けていて、街歩きや家の中での「ながら聴き」には外音が聞こえる便利さが優先されてオープンイヤーを使う機会が増えてきたのかと思います。そんな中で、先ほど紹介したCleer Arc3のような耳掛け方も使いつつ、さらに気軽にさっと耳につけることができる Huawei FeeClip も現役で活躍中です。
そんな中で登場してきたのが今回の主役Edifier Confo Clip。最初に言っちゃうとなんと値段がHuaweiの約1/3っていうんだからやっぱりすごい。メジャーメーカーですよ、一応、、、 Huaweiのが中国で1200元弱 で売られているのに対してEdifierのは 359元。今の円安レートでいうと7000円位なんだろうけど、ドルベースだと50ドル弱ですよ、奥さん! ・・・ ま、安かろうなんたらだったら安くても意味ないでしょうから試してみます。まずは外観からご紹介。
外観レビュー
上が外装とケース外観、ご覧の通り双方ともとってもシンプル。下の画像がケースを開けて本体を取り出したところと、ケース上部の画像。この上部にロゴがあるんだけどしばらく気が付きませんでした、、、w
ケースはよくある硬化プラスチック系というかよくある質感のもの。開け閉めのカチカチ音は気持ちの良い方。イヤホン本体の触感が何というか独特な感じというか、どこかで触ったことのある触感に近いんだけど思い出せないモヤモヤな感じ。。。 なんだろう柔らかいけれど強度を求められるカチューシャタイプのヘヤーバンドとかに近いのかな、少しほんの少しウェット感というか摩擦係数の高い手触りのもの。写真からくるイメージのカチカチの金属では決してない。で、大きさだけどこれだけじゃわからないだろうから比較を。ご想像の通り、ちょっと大柄さんですw
HuaweiのFreeClip(左)との比較。正直Huaweiのやつがちっちゃすぎるってのもあるかもしれないが、Edifierのは結構ずんぐりむっくり。昔のBOSEのワイヤレスイヤホンケースのようなぼってり感といえばわかる層にはわかるかもしれない。ケースはおいといて、イヤホン本体の方も比較すると大きめだが、かといって耳に装着した時の大きな感じや重い感じはいっさいない。
より一層大きさ感を感じていただくため、当社専属モデルの”ミミーさん”に出張っていただいたのでご覧くださいw 急遽撮影したのでクオリティはご勘弁を。
確かにEdifierの方がぼてっとはしています。耳穴が小さい方はHUAWEIの方が圧迫感がないかもしれません。でもそれぞれを手に持った時に感じる大きさの違いは、耳に装着するとさほど違わないというか五十歩百歩。ブリッジの部分の太さの違いがぼてっと感を強めている気がしますが、実はこれ意味があるんです。
なんと、このブリッジの所がいわゆる”タッチパッド”になっているんです。で、これ割と理にかなっている。イヤホンのタッチ系って少し位置をいじろうとした瞬間に音楽を止めちゃったり、「はい、なんでございましょう?」的ないらん”お問い合わせ”をしてきたりするのがウザかったりする。それがこのブリッジ部分だと、ここは意図してタップしようとしないと触らない。ブリッジを上下で挟むことはあるけど、それでは誤動作はしない。タップした時の耳とか耳奥の痛みもないので不快じゃないってのもまたいい。
ということで少し外観レビューから外れてしまったけど、確かに小さなライバル機と比べると大きくてぼてっとしているかもしれないけど、実際装着すると「そんな変わらないよ」ってのが言いたいこと。
スペック等
試聴感をお伝えする前に簡単なConfo Clipのスペックとか特徴の情報を。えーっと・・・「割り切ってます」w 「空間オーディオ、ノイズキャンセリング、ハイレゾコーデック対応、音のパーソナライズ紫外線消毒w、心拍数診断・・・」なにもついておりません (ドヤッ!) って感じw コーデックもLDACはもちろんaptX系もAACも対応しておりません。SBCですが?何? てとこw EQもプリセットの「低音重視・ボーカル中心・高音過多」みたいなプリセット3つだけ。ゲームモードへの切り替えってのはあるので、低遅延モードはある。 割り切り強いっす。
ただ一点、他では見たことのないすごい機能が搭載されていました
ただ一点、他では見たことのないすごい機能が搭載されていました。それが、
“draingage feature” : 「排水機能」 (ドヤッ!) w
つまり不意の雨とか汗とかがイヤホンの中に入っちゃったときに「水を排出するよ!」って機能らしい。。。 このイヤホンはIP56なので多少の水分には対応するが完全防水ってわけじゃない。「でも、大丈夫です。排水します。」って感じで排水してくれるってこと。 ・・・ 実際にやってみたのがこちら。
生活感丸出しのデモですみません。急遽撮影したもので。。。 で、お分かりになりましたでしょうか? 中で光っているようにも見えますが、恐らく中の振動版が振動しているのでそれが光を反射しているのかと。でも音と振動が結構ある。きっとあんまりやるもんじゃないですよね。 音が悪くなっちゃいそう。。。
でも本当に排水できているんだろうか。この排水処理はアプリ経由で実行するのですが、その画面がこちら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結局振るんかい!!!www
一応そのあと降りましたが、、、 あとで無事音楽も再生されました。壊れなくてヨカタ。
試聴レビュー
変なデモがあいだに入っちゃいましたが、試聴の感想です。 ・・・・・ 必要十分でしょ、これ。 ええんよ、これで。ってな感じ。 初めて骨伝導イヤホンを聴いたとき、はじめてHUAWEI FreeClipを聴いたとき、えらく感動したんですよ。 見るからにいい音がしなそうな代物が、音楽を流したときに「普通に聞こえる!すごい!」みたいな。期待を上回ったんですよね。 でもそれから時間もたって、このカテゴリーのイヤホンも色々聴いて、「あたりまえ」になっちゃったんですね。 確かにCleer Arc3のような広い音場や、Huawei FreeClipのような澄んだ音はこのConfo Clipからは聞こえないかもしれません。 でも、ながら聴きの用途にこれ以上何を求めるんですかい?って話です。ながら聴きのために”50,000円”のCleer Arc3 Maxはオーバースペック。 “50ドル”のConfo Clipくらいでええんです。もちろん悪い音じゃないですし、ちゃんと低音も出ますし。でも「お高い」ライバルたちの音が良すぎるんです。BOSE Ultra EarBudsだって、あの中にSnapdragon Sound搭載して、Lossless対応ですよ。でもね。 その1/3の値段ですから、これでええんです。 十分です。 ちゃんと音を楽しめます。それで十分です。
まとめ
駆け足でEdifier Confo Clipを紹介いたしました。 日本での発売がどうなるのかわかりませんが、最近Edifierさんは結構日本市場に新製品を出してくるのでこれも販売されるのでしょうか。 排水機能だけでも一見の価値ですので、数千円で是非ご自宅でご堪能ください。
今回はここまで、それでは!
コメント